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同推計によると、市川市の高齢化率は1995年実績値の9.1%から、2000年に11.4%、2005年に14.0%、2010年に17.4%、2015年に21.4%、2020年に23.3%、2025年に24.2%と推移するとされる。5年ごとの高齢化率の上昇をみると、1995年から2000年の5年間では2.3ポイント、2000年から2005年では2.7ポイント、2005年から2010年では3.4ポイント、2010年から2015年では3.9ポイント、2015年から2020年では2.0ポイント、2020年から2025年では0.9ポイントの上昇で推移するとされている。高齢化率の伸びは2025年には鈍ることがわかる。

 

(3)市川市と近隣市との比較

 

ちなみに同推計によって、近隣の東京都江戸川区、千葉県浦安市、千葉県船橋市における人口の推移をみると、3区市とも人口の推移は市川市と異なり、船橋市では2000年までは人口が増加し、その後人口は減少していくとされる。また、江戸川区は2010年まで人口が増加し、その後減少していくとされ、浦安市は2020年まで人口が増加し、その後減少していくとされる。

高齢化率を比較すると、1995年では浦安市の5.7%は別として、市川市の9.1%、船橋市の9.3%、江戸川区の9.9%と、その差は小さいが、2025年には市川市の高齢化率は24.2%と推計されるのに対し、船橋市は25.9%、江戸川区は22.2%と、近隣であっても差が拡がることが予想されている。

同様に3区市の高齢者数の推移をみると、市川市では2020年まで高齢者数は増加し、2025年に減少する。江戸川区と船橋市も市川市と同様の推移である。浦安市は2区市とは異なり、少なくとも2025年まで高齢者数は増加し続け、同推計ではそのピークは明らかでない。

人口のピークと高齢者数のピークの時期のずれを比較すると、市川市では1995年から2025年の間では、人口は1995年から減少をはじめる(平成2(1990)年国調人口は43万6,596人で、実際上も1995年までは増加している。)のに対し、高齢者数が減少をはじめるのは2025年で、人口のピークと高齢者数のピークの間には30年のタイムラグがある。船橋市では人口は2000年から減少をはじめるのに対し、高齢者数が減少をはじめるのは2020年で、同様に20年のずれがある。江戸川区では人口は2010年から減少をはじめるのに対し、高齢者数が減少をはじめるのは2020年で同様に10年のずれがある。

市域における高齢者の人口密度(以下「高齢者密度」という)を算出すると、市川市では1995年国調では1平方キロメートル当たり697.9人の高齢者がいる。以下同様に2000年には868.3人、2005年には1051.3人、2010年には1265.9人、2015年には1484.2人、2020年には1538.3人、2025年には1502.6人となる。

 

 

 

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