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3.アントワープ市(ベルギー)

(1)アントワープ市の概要
 アントワープ市はベルギー第2の都市で人口約45万でフランダース地方の都市である。同市の職員は約2万人であり、行政情報システムや社会センターなどの仕事をしている。
 アントワープ市の地域情報化についてはインテリジェントシティを目指し、光ファイバーによるスーパーハイウェーを実現している。これは1992年に40kmの光ファイバー網の整備を計画し、1994年に構築されたものである。
 市内の映画館、駅、図書館、公共施設にはkiosk端末を設置しており、市内で約40台設置してある。情報提供の内容は、市の行政情報、観光案内、交通機関の時刻表、就職情報、健康・福祉情報、文化・スポーツ情報等を提供しており、365日、24時間稼働している。またこの端末でインターネットも活用でき、アントワープ市民は無料で使用することができる。

(2)市の社会センター(テレポリス)について
 テレポリスは、市庁舎とは別の場所にある市のインフォメーションセンターである。
 このテレポリスの重要な柱は市民のために情報提供を行うことを基本としており、例えば、市民の仕事の斡旋、病院・薬局情報、福祉情報、人口調査等あらゆる情報提供を行っている。
 テレポリスの中には、社会センターの総括部門(本部)があり、このセンターは国、市、市民が共存できるような活動を行っており、アントワープ市内の22ヵ所に事務所を設け、すべてネットワークで結ばれている。

(3)社会問題
 ベルギーには、様々な国の人が住んでおり、EU圏外の人も多く住んでいる。その中で景気の問題もあり、失業者は日本と比較にならないくらい多くなっている。このような状況もあり、ベルギーでは失業者支援も社会福祉の一つと捉え、社会センターで失業者支援活動を行っている。

 

 

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