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(4)分析技術
 電子化された福祉関係の情報を有効活用する上で、データベースの中に格納されているデータを様々な切り口から抽出・分析することが必要不可欠となる。このように基幹業務系システムに日々蓄積されるデータを、適切に整理・統合することを実現する技術の一つが、データウェアハウスである。データウェアハウスは比較的歴史の浅い技術であるが、特に民間企業ではデータ分析に基づく意思決定支援に役立てられるものとして、現在注目を浴びている。
 データウェアハウスは、基幹系業務システムから定期的(日次・月次など)にデータを抽出し、セントラルデータウェアハウスと呼ばれる別のデータベースにロードしてデータを活用する技術である。分析に必要なデータ(例えば都道府県別)のみをセントラルデータベースから別のデータベース(データマートと呼ぶ)へ取り出してから分析を行う場合もある。基幹系システムと切り離してデータウェアハウスを構築することにより、データ分析に特化した柔軟な情報活用が可能になる。


図3 データウェアハウスの構造

 

 

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