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ウ)情報検索への応用
- エージェントの一種である、「移動型エージェント」は、エージェント自身がネットワーク上を移動し、遠隔のコンピュータで処理を行うプログラムであり、情報検索に応用することが可能である。移動型エージェントを実現するためのプログラム言語としては、サンマイクロシステム社の「JAVA」などが代表的である。また、インターネット上を巡回してWWWのインデックスサービスを行うために必要な情報を自動的に収集するロボットやスパイダと呼ばれるタイプのエージェントも多数開発され、実用化されている。
このような移動型エージェントの利点は、あらかじめ記述されたスクリプトにしたがって、エージェントが自動的に処理を行うため、処理の実行中に利用者が関与する必要が全くないこと、さらには利用者とエージェント間の通信路を接続しておく必要がないことであり、特に通信帯域が狭く、信頼性が低いインターネットやモバイルコンピューティング環境下において情報検索する際にメリットが大きい。

図2 移動型エージェントによる情報検索
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