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イ)基本的機能
エージェントの基本的な機能は、「ユーザーの代理人としてエージェント自体がおかれている環境を観察し、理解し、自分で行うべき行動を決定、実行する自律性のある働き」である。これをモデル化したものを次頁に示す。


図1 エージェントの機能モデル
出所:「エージェント指向システムの適用に関する調査研究報告書」
社団法人 行政情報システム研究所


 エージェントは、人間が大まかな指示を与えさえすれば、結果を出すまでの過程をある程度エージェント自身の判断で、「人間のように」行ってしまうところにその特徴がある。勿論、エージェントもプログラムであることに変わりはない。はじめはプログラムに従って選択や判断を行うが、その繰り返しのうちに最適な方法を学習するようになる。さらに、別のエージェントと出会うことで情報交換し、ノウハウを自分のものにしていく。つまりエージェントははじめにプログラムされた範疇にとどまらず、進化を続ける能力を持っている。

 

 

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