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(3)検索技術

 データベースなどに蓄積された大量の情報を高度活用するためには、多様な条件下で効率的に情報検索を行い、適切な結果をユーザーに返すことが必要である。
 特に福祉分野にかかわる情報は、必ずしも定量的なデータだけではなく、個々のサービス利用者に関する定性的なデータも蓄積する必要がある。しかし、定性的なデータを検索するためには、検索できるキーワードを個々に付加する必要があり、データベースの設計においても非常に難しい部分である。そのため、この様なデータも容易に検索できる技術が求められている。
 検索を実現するための手段はデータベースなどにも備わっているが、ここではより柔軟な検索が期待できるものとして今後の動向が注目されている、「エージェント」について、その技術動向を記述する。

ア)基本的特性
 エージェントとはコンピュータ・ネットワーク上で人間の代理人、あるいはアシスタントとしての機能を果たすソフトウェアのことであり、ユーザーインターフェースの向上、分散システムの性能向上、通信コストの抑制等に活用が見込まれる技術である。
 エージェントは、一般に以下のような基本的特性を有する。

表6 エージェントの特性

 

 

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