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1-3 居宅介護支援活動(狭義のケアマネジメント)の考え方
 ケアマネジメントは、本来、サービスを必要とする住民の立場に立って、その住民の生活の実態を的確に把握した上で、住民のニーズに応じた適切な社会資源を有効に結び付け、地域における人間らしい生活を送れるよう継続的に支援していくことである。
 在宅介護サービスを効果的に実施するには、高齢者や家族からの相談に応じて専門的な立場から助言するとともに、高齢者のニーズを把握して介護支援の方針を定め、本人の理解のうえで具体的な介護サービスを適切に組み合わせ、それを実際のサービス利用に結び付けることである。その後、継続的にサービスを確保するとともに、モニタリングによってそのサービス提供の効果がどのようなものであるのかの評価を常に行い、必要があれば、すぐに再アセスメントを行ってケアプランを組み直し、いつでも適切なサービスを提供されるようにマネジメントすることが求められる。
 ケアマネジメントのプロセスを以下に示す。

図3-2 ケアマネジメントのプロセス

 なお、これらの流れの中で重要なのは、各プロセス間で必要となる情報をどのように受け渡すかである。

 

 

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