(5) アウトソーシング先の選定と契約
汎用機のアウトソーシング先は随意的に決定しており、競争入札は行っていない。アウトソーシング先は10数年前から汎用機の情報システムを共同開発しているベンダーであり、これまでに蓄積された国分の業務、システムに関する知識・ノウハウや、職員間のコミュニケーションの緊密さ等が決定の要因である。
一方、システムインテグレーション、ネットワーク管理、物流システムの運用管理は他のベンダーに委託しており、こちらは5社による競争入札により決定している。
国分がアウトソーシング・ベンダーに求める用件は表4-6のような事項である。通常、アウトソーシングでは事後トラブル防止のため契約時に明確な契約が望ましいとされているが、国分ではフレキシビリティのある契約を望んでいる。これは、他の企業との連携、統合等、流通業界による変動が激しく、扱う情報量や情報システムの内容等が常時変化する可能性があるためである。ただし、トラブルが起こった場合の対応や補償に関しては明確な契約を結ぶことが不可欠であると考えている。
汎用機の運用管理のアウトソーシングに関しては5年契約となっている。ただし、汎用機利用に関してはCPUの利用状況に比例してコストを支払う従量契約になっており、契約を毎年見直すことになっている。
表4−9 国分のベインダー選定のポイント
・急速に変化する情報通信技術の導入とメンテナンス
・フレキシビリティが高く、安心で安定したインフラ提供
・当社方針の理解と、その実現への支援
・コスト削減、生産性向上のコミットメント
・ビジネスパートナーとして奥深い一体感の醸成
・組織間での双方向のコミットメント |
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