(3) Windows-bascd Terminal
ウィンテルが提唱したNetPCにおいて、当初提唱していたようなハードウェアのコスト削減が見られず、また、ユーザーの求める集中管理機能に関しても十分でないと考えられたことから、マイクロソフトではNC以上に機能を簡易化したWindows-based
Terminal(以下、WBT)を1997年11月に発表した。WBTはROMにOSであるWindowsCEを搭載し、アプリケーションの処理はすべてサーバで行うことになっており、この点において起動時にOSやアプリケーションをサーバからダウンロードするNCと大きく異なる。このためサーバには、アプリケーションを集中して管理し、実行し、画面イメージをクライアントであるWBTに送信するマルチユーザー機能が必要であり、マイクロソフトではこの機能を搭載したWindows
Terminal Server(以下、WTS)も同時に発表している。
また、マイクロソフトでは既存のパソコンをWBT同様、WTSのクライアントとして利用するためのソフトウェア(WTSクライアント)も開発しており、旧型パソコンのシン・クライアント的な再利用が期待される。
表3−5 Windows-based Terminalの主な特徴
・ROMにOSであるWindowsCEを搭載
・4メガバイト程度のメモリ、比較的低速のCPUにより稼働
・Ethernetコネクタ、CRTコネクタ、キーボード、マウス等を装備
・ハードディスク、CD-ROM・ドライブ、フロッピディスク・ドライブはなし |
表3−6 シン・クライアントの分類と特徴
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