1−3 シン・クライアントの効果と問題点
既存の文献・資料によると、シン・クライアントの効果、問題点として以下のような点が挙げられている。
(1) シン・クライアントの効果
シン・クライアントは従来のパソコンと比較してCD-ROM・ドライブやフロッピディスク・ドライブ等、余分な機能が省略されていることから、ハードウェアのコスト低減が期待できる。
そして、最も期待される効果はサーバにより各シン・クライアントを集中管理することに伴う、管理者(情報システム部門)側の管理業務や、ユーザー側の余計な労力の削減である。つまり、TCOにおける情報システム部門人件費、ユーザー部門人件費の削減が期待できる。
シン・クライアントはCD-ROM・ドライブ、フロッピディスク・ドライブ、ハードディスク等を有しないことからユーザーによる余計なソフトウェアのインストール、FUTZファクタや、機密データの漏洩等の防止が可能であり、また、壊れにくい。加えて、サーバ側による集中管理を行うことにより、アプリケーションの更新、トラブルヘの対応等の管理者業務の軽減が可能である。
表3−7 シン・クライアントのコスト削減効果の試算例
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