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第3章 シン・クライアントの活用

第1節シン・クライアントの概要

 シン・クライアントの概要を以下に整理する。

1−1 シン・クライアントの定義

 現在、CSS等の情報システムの端末としてパソコンの普及は急速な勢いで進んでいるが、従来利用されてきた汎用機の専用端末等と比較してトラブルが多い等の指摘もある。このトラブルはCD-ROM・ドライブやハードディスク等、様々な機能を装備していることが理由と考えらており、シン(細い)・クライアントという発想は、パソコンを余分な機能が多いファット(太い)・クライアントと捉えたところから来ている。現状においてシン・クライアントに関する明確な定義は存在しないが、「単体において機能をパソコンより削減したネットワーク端末」と考えることができる。
 シン・クライアントの考え方の普及のきっかけとなったのは1995年夏に発表されたオラクルのラリー・エリクソン会長の「500ドル・パソコン構想」であり、その後、コンピュータ関連各社により、いくつかの規格が提案されている。

 

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