1−1 情報システムの評価の動向 情報システムの評価に関わる動向を以下に示す。
(1) 調達時における評価
評価の内容は様々であるが、情報システムを調達するに当たり、その評価を行う場合は多い。特に競争入札において情報システムを調達する場合は、入札に参加するベンダーの提案を比較し、調達先を公正に決めるため、必ず評価が行われる。
また、1995年1月に発効されたWTO協定(世界貿易機関を設立するマラケシュ協定)の附属書4に掲げられた政府調達協定により、我が国の地方政府(都道府県、政令指定都市)においても協定に基づいた公正な入札が進められている。
実際の入札時の評価は、評価項目と評価組織を作成し、評価組織の各メンバーが評価項目に基づき採点するのが一般的であり、具体的な評価項目としては「機能」、「使いやすさ」、「業務との親和性」、「支援体制」、「構築スケジュール」、「ベンダーの信頼度」等がある。
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