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(2) システム監査

 情報システムの普及が進展し、社会において重要な機能を果たすに伴い、その安定した稼働を確保するため、信頼性、安全性、効率性を点検するシステム監査が行われるようになってきた。 システム監査の歴史は20年以上あると言われているが、本格的に行われるようになったのは1985年に通商産業省からシステム監査基準が公表されてからである。 1986年には監査を実施するシステム監査人を養成する観点から、システム監査試験も行われている。
 システム監査基準は一般基準、実施基準、報告基準に大きく分かれており、それぞれにおいて表2-2のような内容を定めている。 (財)日本情報処理開発協会が民間企業を対象に行っているアンケート調査ではシステム監査実施企業は確実に増えてきている。



表2−2 システム監査基準の概要
 区 分   項目数   概  要
 一般基準   9項目  システム監査において基本となる監査計画及びシステム監査人に求められる
要件等の原則を定める。
 実施基準   191項目  システム監査の対象である情報システムの企画、開発、運用及び保守業務
並びに共通業務に対する監査項目を定める。
 報告基準   8項目  システム監査の結果を取りまとめるに当たっての必要事項及び結果に基づく
措置を定めている。

(出典:(財)日本情報処理開発協会ホームベージ)



図2−1 民間企業におけるシステム監査実施率の推移

 

 

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