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入院時から集団としての家族の役割や勢力などの見極めをし、どれだけの資源を家族が持っているかを情報収集して、家族メンバーのニーズを知り、危機調整しなくてはならない。しかし、私たちNsの情報収集や関わり不足により一方的な見方で判断していることも多いため、話し合う機会を持つよう心がけたい。しかしながら、理論に振り回されることなく事例分析を重ね、援助のための活用できる理論を私なりに打ち出していきたいと考える。

チームアプローチと私の役割

 私自身が「他人と自分の境界線」を明らかにしていないために、他人の責任まで自分の問題に思い、何が問題なのかを客観的にアセスメントし対処できなくなる傾向があった。他の研修生の経験や、全く違う視点の意見を聞いたり、意見交換することで、私の中で違う考え方を受け入れ、協調しながら目標に向かっていくことをトレーニングできたと考える。それが、自信にもつながつたと思う。一般病棟にもどっても受け皿がないからとあきらめないで、まず伝え方を考えたい。日々の仕事の中で、他のスタッフに学んだことを伝えていくことは難しいが、それぞれのスタッフの長所を理解しながら、役割を意識してもらえるような声がけ、サポートをしていきたいと考える。そして、チームで動くことの大切さやすばらしさを伝え、スタッフ自身に起こり得るストレスに対しても傾聴しサポートしていきたいと考える。

 

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