受講者名
回答内容
大岩 都
〈緩和ケア〉
余命3〜6ヶ月と診断された患者に対して、苦痛症状をコントロールすることを主とする。
患者自らの意思と選択に基づいて、残された時間を少しでも快適に生きられ、その結果として安らかで自然な人間としての尊厳に満ちた死を迎えられるよう援助すること。そして、最期までその人らしい生活が送れるように援助することである。
〈看護婦の役割〉
1)患者の意思(個性、性格、生き方、考え方、価値観)を大切にし、優先順を考えながら生活を支援していく。
2)医師他、他のチームと協力し合って患者のQOLを高める役割ができるようリーダーシップをとる。
3)患者を取り巻く環境すべてを総合的にとらえ、人的、物的環境を十分に配慮した上で、ケアを進める。
三好 美鈴
「緩和ケアの最終目標は、患者とその家族にとってできる限り良好なクオリティ・オブ・ライフを実現させることである」とWHOは考え方を示している。チームとして、緩和ケアにアプローチをするとき、共通の目標を持ってそれぞれが自分の役割を行う必要があると思う。その中での看護婦の役割は、以下のようなことになるのではないかと考える。
1)医療側と患者さん側との信頼関係の構築のためのコーディネーターの役割。
患者さんにとって、日常的な身の回りのケアを行う看護婦は一番身近な存在となるので、看護婦がチーム(医療側)の代表として信頼を得ることが全体の信頼につながると考える。
2)情報の収集、提供の役割
?24時間、患者さんと関わる看護婦は、他のスタッフの出会わない場面や普段とは違う場面に出会うことが多い。また、関わる時間帯がいろいろなので、時間帯による変化や身体的、精神的な反応の違いに気づきやすい。
?患者さんや家族も素直な感想や意見を言いやすい。
??より、行っているケア、治療、出来事、ムンテラ等に対する反応や効果等を把握しやすいので、他のスタッフへの提供ができると考える。
3)患者さんが心の安らぎを得られるように援助をする役割
そばにいるだけでも、心の安らぎを感じてもらえるような心遣いのできる看護婦が、緩和ケアには必要とされていると考える。
4)家族の心の癒しを援助する役割
患者さんの生存中及び亡くされた後の心の問題、喪失感を少しでも癒すことができるように援助することも大切と考える。
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