(2)想定される利用方策
長期的あるいはグローバル的な観点からは、環境・エネルギー・国際協力等をテーマにした国家的規模のメガフロート施設の設置も当然、考えられる。
今回、アンケート等を参考に、四国地区の自然的社会的特性等をふまえ、具体的に四国地区において取り組みが可能で、しかも施設規模等も想定しやすいものとして、3タイプ想定した。
以下、その概要を示す。
なお、いずれも四国で建造・設置することを前提とし、立地点の特定はしていない。
利用例
?@.浮体式競艇場
?A.海上レジャー施設
?B.浮体式橋
a)浮体式競艇場
単に競艇場のみならず、緑地公園や遊園地、健康施設等を有し、「家族が揃って楽しめる」を基本コンセプトに考えた。
【取り上げ理由】
四国地区には、丸亀、鳴門の2競艇場があるが、施設が老朽化しつつあり、市街地に近く、騒音、交通混雑等の問題を抱えている。
今回、新たな発想から、「家族揃って楽しめる」健全なレジャー施設として、複合型施設を浮体式構造物で整備することを考えてみた。
【概要】
施設は、浮体構造、ドルフィン係留設備、連絡橋から構成される。
平面としての規模は、長辺が720m、短辺が440mの四角形。
競走水面は、周辺を浮体で囲まれた長辺が600m、短辺が200mの面積を有し、底は外海と接している。
また、本浮体式競艇場は親水性のある総合レジャー施設としても使用され、遊園地、スポーツジム、温泉ランド、海釣り公園等のレジャー設備も有する。
【要目】
?@.浮体構造
浮体は競艇場及びレジャー施設を上部または内部空間に設け、海面に浮遊した状態で設置される。内部空間は約3mの有効高を持ち、一部はバラストタンクとして使用される他、駐車場、機械室などが十分な余裕を持って配置できる。
浮体本体は施設は、競艇場とレジャーランド及び共通部分に大別される。