2. 国内輸送と内航海運
(1)輸送構造の変化
a)内航船腹量
貨物船、タンカーともに昭和61年頃までは船腹過剰状態にあったが、好景気による輸送需要の増加及び船腹調整制度により既存船のスクラップが進み、船腹過剰は一時改善した。景気低迷による需要減少が見込まれたことから、新船建造を抑制すべく平成5年以降引当比率引き締めの方針が出されたため、平成4年には新造船の駆け込み需要を呼んだ。特に、タンカーの建造量は過去6年間分にも匹敵する高水準となった。このため、現在ではどの船種も再び船腹過剰の状態にあり、特にタンカーの過剰が著しい。