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(3)多角化

a)実施状況

造船業の多角化としては、修繕部門の拡大および海洋土木関連船への進出並びに陸上機器部門の進出などが考えられる。海運業への進出(社船の保有)については、造船業としては最も近い異業種であると考えられ、既に多くの造船所において別会社等を設立し進出している。

今般実施したアンケートにおいても、新造船・修繕以外の事業への取組み実績については、「現在、行っている」が41.8%あった。一方、「必要性はあるが取組みは未だ」が21.8%、「必要性はない」も18.2%ある。取り組み内容では、機械・鉄工、鉄構・橋梁、海運、不動産活用(ホテル等)、水産、機器販売・リースなどである。造船業の情報、ノウハウ、経験が活用できる鉄工、海運などに取り組んでいる。

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b)目的・ねらい

多角化の目的、主たるねらいについては、「経営の安定化」を挙げる割合が71.1%と多くなっている。これに次いで、「経営規模の拡大」が31.6%と多く、「保有技術の有効活用」や「保有資産・不動産の有効活用」も18.4%となっている。一方、「他業界のノウハウ蓄積」や「企業のイメージアップ」については、10%以下と少ない。

 

 

 

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