は、船主・オペレータは船を休ませると、その分収入減となり、一日でもドック入りしている期間(日数)を短くしたいと考えるため、土曜日を休みとしにくい。日曜出勤もまれなことではない。
(4)労務上の問題点とその改善度
a)問題点
自社における労務上の問題点については、アンケートによると若年労働力の不足、高齢者の増加が突出して高く、いずれも7割強の造船所が挙げている。高齢者の増加は若年労働力の不足と表裏一体の関係にあり、また、技能後継者の育成も若年労働力が充足すれば、よりスムーズに行えよう。
労務面の問題を規模別にみると、若年労働者の不足や高年齢者の増加はどの規模にもほぼ共通してみられる。加えて、500トン未満の規模では新規採用自体ここ3年間に行ったものは少なく、人員補充が思うにまかせず、人手不足に悩みながら、40時間制労働法規改訂への対応に追われていることがわかる。