(6)地元船主の動向
四国地区は内航船主の集積地でもある。内航海運業者は1,031業者で全国の18.9%を占めている(平成8年度末現在)。さらに対岸の広島・岡山などにも船主が集積し、「船どころ」として知られている。船舶貸渡業者は961事業者で、所有船舶1隻ないし2隻の零細業者が多数を占めている。
造船所にとっても、船主が近くに集積していることで、?@効率的営業が可能で販売管理費が少なくて済む、?A修繕仕事を受注しやすい、?B技術、新造・売船の動向、船社・オペレータの方針、海外の動向など、「船」に関するさまざまな情報が集まってくる、?C船価について原価を割り込むような交渉を行わなくて済むといった利点がある。