g)上部工の構造
上部工については、トラス形式とボックス形式が提案されたが、ベルグソイスン橋についてはトラス形式、ノルドホルドランド橋についてはボックス形式が採用された。ノルドホルドランド橋は、浮体式橋梁部の長さがベルグソイスン橋の約1.5倍あり、全体のねじり剛性を大きくするためにボックス形式が採用された。
h)モニタリングシステム
モニタリングシステムは、次の2種類から構成されている。
・腐食に対するモニタリングシステム
・気象、海象、ポンツーンの鉄筋応力、橋梁支承部の鋼材応力モニタリングシステム
なお、規制値(アラームを発する最大計測値)は鉄筋及び鋼材のひずみで、±1000×10-6、ポンツーンの加速度で水平方向20gal、鉛直方向30galとなっており、表2の設計値の約半分となっている。また、供用開始から現状まで、アラームを発したことはないということであった。
i)「ゆれない浮体研究」に対するコメント
動揺を低減するためには、ポンツーンの質量を大きくしたり、減衰を増加させることが効果的である。また、加速度規制値の25〜80galという目標値は現実的である。