日本財団 図書館


f)下部工の構造

分離浮体式浮体橋梁の下部工(ポンツーン)の検討に当たっては、次のような形式を含むいくつかのアイデアが検討された。

140-1.gif

これらのアイデアについて、コンピューターによるシミュレーション、実用性評価が実行された。

まず、コンピューターシミュレーションでは、ポンツーンの大きさ、喫水、設置間隔、橋梁の形状(アーチ状、直線)、アンカリングの種類(テンション方式等)をパラメータとして解析された(パラメトリックスタディーが実施された)。また、実用面からは、ポンツーン下部に突起部があると船舶の衝突の要因になる、というような検討がなされた。このような検討を経て、更潮流に対する抵抗力を減らすために平面形状が小判型となった。このような机上検討の後、水槽実験が行われた。

また、ポンツーンの動揺低減のために2つの方法が採用された。まず、ポンツーンの長さを下図のように波の2波長分の長さにして動揺をキャンセルする。更に、橋梁本体のねじり剛性により、動揺に抵抗するものである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION