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(2)クバルナマリタイム社訪問

a)面接者

ジョンセン副社長

b)会社の概要

クバルナマリタイム社は、石油掘削リグ(プラットフォーム)、補給船、LNGタンカー等を建造している。

c)構造形式

クバルナマリタイム社が、北海で稼働する海洋構造物に対して下図ような底部に付加構造物を取り付けることで対応していた。スタビライジングポンツーンと言われるものの1種と考えられ、付加マスの作用により、固有周期を変化させることで動揺(上下揺れに効果的)を減少させるものである。

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しかし、底部の付加構造物は、衝撃により破損しやすく、現状は次の3種類の方法により対応している。

・パッシブロールタンク

構造物の約5%の質量の水を利用し、その動きはコンピュータにより制御している。外部に開いた両舷のタンクに圧縮空気を導入し、タンク内の水の動揺を可能としたものであり、いわゆるSLO-ROLタンクと同種のものと推察される。

・ロールキール

右図のように両舷下方45度の方向に突き出したプレートで、波の進行をさえぎるとともに付加マスの増加により動揺を低減させる。

・シャープコーナー

隅角部をシャープにすることにより、付加マスを増加させ動揺を低減する。

142-2.gif

 

 

 

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