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から45度方向に張り出すこと、等により対処しているということであった。

また、動揺を減らすためには、マスを増やす、ダンピングを上げる、剛性を上げること等により対処することとなるが、環境条件、動揺低減の目的等により対策(動揺低減の手段)が変わってくるので、これらを十分考慮することが重要である、とのコメントを得た。

3)ノルドホルドランド橋調査

浮体橋と斜張橋からなる全長1615m(内、浮体橋部分1246m)の橋梁で、ノルウェー西部のSalhusフィヨルドを横断する。斜張橋部分は、航路として使用されている。浮体橋梁部は、平面的に半径1700mのアーチ形状で、ポンツーンは全10基で133.5m間隔で配置されている。ポンツーンは、高強度軽量コンクリート(圧縮強度55Mpa、比重1.95)製でドックで建造された。動揺を低減する(潮流に対する抵抗を小さくする)目的で、小判型の平面形状をしている。ポンツーンの大きさは、42m(L)×20.5m(B)で両端の円弧の直径は20.5、喫水は4.3m〜5.6mである。

4)ベルグソイスン橋調査

BergとSkejevlingvagen間の浮体橋で、全長933m(浮体部845m)で、7基のポンツーンで支持されている。ポンツーンは長径34m、短径20m、高さ、7mまたは6mで、平面的には楕円形をしている。両端のポンツーンは、潮位変動に対応するため1mの余裕高さを持ち、喫水調整をして潮位に対応する。ポンツーンの各隔室(ポンツーンは9個の室に仕切られている)には、浸水を監視するためのセンサーがそれぞれ設置されている。

なお、鉄筋は電気防食が施されている。

 

 

 

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