3.4 バイオレメディエーション
(1)研究開発・実用化状況
?1978年のフランスブルターニュでのアモコカジス号油流出事故での約360kmにわたる海岸汚染をきっかけとして、バイオレメディエーションの研究が開始された。具体的には、石油の化学組成、沈殿物、微生物のモニターが行われた。技術面では、準備できているがフランスでは、実用化に至っていない。バイオレメディエーションによるベネフィットが問題である。
?バイオレメディエーションの方法論としては、微生物を投入する方法(108個/G程度の場合は投入が効果的)と、栄養塩を投入する方法がある。ただし、栄養塩が十分なところにまいても効果はない。バイオレメディエーションに当たっては、自然条件下での栄養塩のレベルを調査することが必要である。
?バイオレメディエーションは栄養塩が不十分な場合、自然浄化にゆだねた場合に比較して約2〜3倍のスピードで分解する。この場合、温度の影響が大きい。