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油もしくは危険物質が流出している船舶・陸上施設・沖合施設の所有者、あるいは責任者等は、違反の罰金として一日$25,000もしくは石油1バレルにつき$1,000を限度とする額を課される。もし石油等の流出原因が罰金を課された者の著しい怠慢や故意の失敗によるものである場合、罰金は$100,000以上となり、石油1バレルにつき$3,000以上となる。

 

SECTION 4303

通告を受けて公聴会に出席した者は、アメリカ合衆国に対して罰金を支払わなければならない。罰金は一日につき$25,000を限度額とする。罰金総額は大統領から手紙によって通知される。総額を決めるにあたり、自然・環境・違反の程度・前科・支払い能力などが考慮される。罰金を支払わなかった場合、大統領は司法長官に問題を任せて罰金を回収することができる。

 

SECTION 4305

大統領から権能を与えられた者は、公的船舶を除く全ての船舶において、1)乗船して捜索を行い、2)令状なしで違反者を逮捕したりすることができる。

行政官もしくは長官は、施設の所有者や責任者に対して記録を作成して保管し、提出することを求めることができる。また行政官もしくは長官、あるいはその代理人は全ての施設に入って捜索を行い、記録のコピーをとったり見本を収集することができる。

行政官もしくは長官から権能を与えられた者は、全ての施設において令状なしで違反者を逮捕したりすることができる。

 

SECTION 4306

一般市民の健康及び合衆国の厚生面(魚、貝、野性動物、公的・私的財産、岸、浜辺などを含む)にまで影響が及ぶ恐れのある場合、大統領は司法長官にあらゆる救援の確保を要請し、影響を受けている州に通告した後あらゆる他の行動をとることができる。

 

TITLE V ‐ PRINCE WILLIAM SOUND PROVISIONS -

 

*通産省長官は以下の二つの目的を実行するために、Prince Willian Sound Oil Spill Recovery Instituteを設立する。

(1)油の流出を処理するための技術・設備等の開発。

(2)Prince William Soundで発生したEXXON VALDES石油流出事故が環境や経済、人々の生活様式に与えた影響を調査する。

研究所の中に、石油流出阻止・除去技術・海洋生態学等の専門家で構成される科学技術委員会を設置する。研究所は、委員会に助言や提案を行うが、EXXON VALDES石油流出事故に関連性のないものについてはできない。

研究所は、OIL POLLUTION ACTが制定された10年後に閉鎖される。

 

 

 

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