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防止に関しては、アラスカが採用した計画基準が最も厳しいものである。本法規は施設、パイプライン、船舶の所有主に次のような封じ込め、貯蔵、輸送、清掃機器類を所有することを要求している。

(1)水路に侵入する製油の一定割合を72時間以内に封じ込みあるいは抑制し清掃するものであること。「例えば原油タンカーやバージではこれは総積載量の60%を意味する」

(2)陸上からの流出石油の一定割合を72時間以内に封じ込みあるいは抑制し清掃するものであること

これらは基準として使われているが流出後の訴訟で対応作業の測定に利用されると憂う向きもある。

ワシントン州は、オレゴン州と密接に協力、両州間で共通の追加規定を通過させている。これは防止計画、タンカーの運行、船先案内、財政責任、法律施行、天然資源損害査定の賠償計画を含む防止に焦点をおいたものである。オレゴン州は大幅な規定改訂をするにあたりワシントン州で提案される予定の詳細な規定を待機中。

カリフォルニア州は、早期に包括的な石油流出法を制定している。法律は他州やOPA90と同様の緊急計画、信託基金、財政責任にわたったものだが、カリフォルニア州は基準に更に厳重な規制を加えるのを遅滞しており、現状の規定の新規緊急計画要項、港湾安全委員会、タンカーの積入れおよび照明、野生動植物復帰対策による強化を現在計画中である。

 

 

 

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