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Evaluation Center(BPEC)を設置した。BPECは1991年10月に設立された。これは、油漏洩事故とhazardousな廃棄物汚染に係る生物学的浄化促進剤の商業的適用を促進するためにだけ創った米国で唯一の研究室である。たくさんの油漏洩事故応答用生物学的浄化促進剤の効果と毒性を試験することのためにStandardizedされた手続きを確立することで産業界にもおおいに役立つものと考えている。

また、生物学的浄化技術については、FINA社及びTexas General Land Officeと共同でFINAのPort Arther(Texas)の施設で重質油に係るフィールドテストを行う他、フランス・カナダとの間で共同研究を進めている。※

※ MSRC Research & Development Program, Quarterly Report, Vol.?, No.3-4, Dec., 1992

なお、アラスカ州においては、1992年アラスカ州 "Hazardous Substance Spill Technology Review Council"から、油漏洩事故応答テクノロジーの効果を評価するために、アラスカ州環境保全局のためのプロトコール原案が公表された。それは生産物を評価する3タイプの基準を記述している:3つとは、効率とリスク分析と実行可能性である。

草案は、化学薬品と微生物利用浄化技術と吸着剤とブームと油回収船の使用についての特別のプロトコール案を含むものとなっている。

 

b)分散剤関連の研究開発※

※ ibid

分散剤に係る研究開発の必要性も、最も早い段階から認識されていた。MSRCでは、応用エンジニアリング部門、物理/エンジニアリング科学部門、環境健康研究部門の3部門全てがこの分散剤に関し、テーマを分担しつつ研究を進めている。

応用エンジニアリング部門においては、実際に適応するためにすぐにでも必要な以下の研究を進めている。

・分散剤の効果の定量的評価方法の確立(CEDRE, Environment Canada, EPA, EXXON, FINA, IKU, Warren Spring Laboratoryとの共同研究)

・モデルシステムの開発(Masoscale Flume System Develoopment)

物理/エンジニアリング科学部門においては、以下の研究が分散剤に関し進められている。

・油質・適応濃度・散布方法等が分散効果に及ぼす影響分析

・航空機からの分散剤の散布方法に関する研究

(Oil Spill Response Ltd. (英国), Texas General Land Office, 米国農務省との共同研究)

環境健康研究部門では、分散剤自身と分散された油による生態系への影響及び毒性に関し、以下のテーマで研究を進めている。

・分散剤使用の生態系への影響評価

 

 

 

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