(環境健康研究部門)
MSRCの研究開発グループ下の本部門は石油汚染の人間への影響及び流出対応の影響に焦点をおいている。異なった対応方法を検討し、各技術の人間環境への影響を比較する。短期的、長期的な影響を検討するが、主体は流出、対応作業の長期的影響である。作業員のみならず一般の人々も調査の対象である。
本部門は下記の9プロジェクト部門を研究している。
?海岸線処理及び環境上の影響
?分散剤及び分散石油の影響
?長期的影響と回復
?生化学的処置
?生息環境の特徴
?新規化学薬品の環境への影響
?現場燃焼に関連した環境問題
?野生動植物保護
?人間の安全衛生
MSRCは、研究開発に当たり多くの内外の機関と密接な連絡を保っている。
共同研究のパートナーには、Texas General Land Office(TCLO), Environmental Technology Center of Environment Canada, Centre de Documentation de Rechrche et d'Experimentations sur les Pollutions Accidentelles des Eaux (CEDRE)、米国沿岸警備隊等の機関がある。また、50近い研究テーマにつき、外部研究機関に依託を行っており、海洋汚染に関する研究の中核といっても過言でない。
また、得られた技術成果の普及にも力を注いでおり、プロジェクトの結果は報告書、科学論文、研修グループ、会議等を通して配布されている。
(3)研究開発の最近のトピックス
a)生物学的浄化技術のテスト・評価手法確立に向けた取り組み※
※Waste‐Treatment-Technology‐News, 921100, November, 1992, VOLUME 8, ISSUE 1 Oil‐Spill‐US‐Law‐Report, 921000, October, 1992, VOLUME 2, ISSUE 10
生物学的浄化技術の効果と環境への影響の評価については、Valdez事故のクリーンアップに際して最も論議の集中した技術的な課題である。
1992年Marine Spill Response Corporation(MSRC)は、油漏洩事故応答用生物学的浄化促進剤の効力の評価と環境の安全にかかる取り組みをサポートするために、10万ドルの研究契約をNational Environmental Technology Applications Corporation(NETAC)に与えた。NETACは環境関連技術の商業化を速めるために、EPAと協力契約を通して、1988年に確立されて、University of Pittsburg Trustの下にある非営利組織である。
契約の下で、NETACは、多くの生物学的浄化促進剤につき、研究室とシミュレートされた環境の状態の下での分解能力を査定するための評価方法を吟味する。
この活動の焦点としてNETACはその組織の中にBioremediation Product