ナダなど。)におけるバイオレメディエーションのテストを行うときに利用できるような形にまとめられた。
(2)現場の二酸化炭素測定でバイオレメディエーションの効果を計る方法[4]
実験場所:フランス、Landevennec
実験時期:不明
a. 実験の概要
SRFとコントロールで実験を行い、二酸化炭素放出量により生分解効果を調べた。
b. 結果
栄養塩を加えたプロットの方が、二酸化炭素放出量が多く、両者の差は、15日目に最も開いた。しかし、二酸化炭素放出量が多いことが、生分解率が高いこととイコールではないこと、また、相対的な値なので、指標に使えないことが難点である。
(3)海岸線のバイオレメディエーション査定のプロトコール(実験的)
a. プロトコールの目的
これまでは、油汚染された海岸線において、各地域ごとにもっとも効果の高いバイオレメディエーションを割り出す方法がなかった。油汚染された海岸線の沈澱物のバイオレメディエーションの効果を査定するプロトコールを作ることで、個別の調査団体が統一した実験手続きでバイオレメディエーションを査定、他での結果との比較が出来るようにすること、「標準」フィールド・テストを指定することを目的としてプロトコールを作成した。
b. プロトコールによる標準テスト方法
油汚染地域でバイオレメディエーションを使用した場合、無使用の場合、そして汚染を受けていない場合(バイオレメディエーションは無使用)の3種類のプロットを用意する。第3のプロットは、平常の油量を調べるためである。
バイオレメディエーションは残存炭化水素の量と化学成分の変化を時系列で記録していくことによって、モニターできる。実験は6カ月程度で終わらせることが適当である。
c. 実験方法
各プロットを幅0.5mのバファーで囲む。沈澱物のサンプリングによる混合を防ぐため、実験区域は水面を10倍以上確保することが必要である。実験プロットは海岸線に設置されて、潮流による没入時間を実際と同じ条件にする。油やバイオレメディエーションの混合を防ぐため、各プロットは、プロットのもっとも長い辺の2倍以上離して設置する。波や潮流による沈澱物の流出を防ぐために、