議会や政府は、社会のいろいろな部分が将来の困難にどのように立ち向かえるか、場合によっては立ち向かう予定か、を決定する枠組を作る。国内の別の所では、市町村が周期的なアプローチにどのように変えて行くか、特に計画をどのように(いろいろな方法で)実行に移すことができるか、についてプランを練っている。
以下のページには、貴方の国が2050年にどのようになっているかの4つの選択的なビジョンについて述べるが、その選択は今行われなければならないのである。
選択するのは貴方だ!
これらのビジョンは当然ながら、将来我々に用意された選択の印象を非常に正確に描き出すものではないが、将来の発展はこれらのビジョンに描かれた選択的な未来の一部、または少なくともその要素の組み合わせを特徴に持つと考えられる。
*貴方は未来のどのビジョンが可能だと考えますか。
*最もありそうなのはどれですか。
*最も望ましいのはどれですか。
1)黄金時代
「黄金時代」という将来ビジョンを実現させた発展は、非常に順調だった。1990年代始めの不景気の後、世界の先進工業各国は成長曲線を再び上向けさせるために、大規模な生産技術の開発に多額の投資をした。そしてそれは功を奏した!21世紀前半には、技術はついに核融合エネルギーを利用できるところまで進み、地球は実質的にクリーンで安価なエネルギーを無尽蔵に利用できるようになった。その結果、かつては石炭、石油および天然ガスの燃焼、そしてウラン鉱石の採掘につきものだった環境汚染はほとんどなくなった。「温室ガス効果」(地球温暖化)の悪化も止まり、酸性化の原因もなくなった。オゾン層の穴は徐々に自然修復されつつあり、海もきれいになってきている。
先進工業各国は、経済の急速な成長によってその利益の一部を発展途上国に渡すことができるようになり、発展途上国の生活水準も徐々に上がっている。バイオエンジニアリングの進歩によって、遺伝学者がずっと高い利益を生む動植物を開発できるようになった。地球的飢餓の恐れは過去の出来事となった。熱帯雨林の破壊や砂漠化は、あらゆる場所でほとんど止まっている。
全体としてこの発展は順調だったが、対価も払った。集約的でコンピュータ化され、化学薬品や人口肥料に基づいた農業のために、動植物の種が絶滅した。
この成長速度を維持するために、人口および国の産業は限られた膨張力のある地域に集中した。国の他の地域は人口が減り、「農村地域」は現在ほとんど見捨てられている。
2)地球上の地獄
このビジョンは最初は「黄金」時代と非常によく似ていた。工業各国は大規模な生産技術と経済