日本財団 図書館


評価基準

1.正規のカリキュラムの補強

2.商品やサービスのライアサイクルについての知識

3.環境問題への意識の向上

4.倫理的側面の議論の奨励

5.質問に自分のものとして関与

6a.人間関係の技量の育成

6b.市民意識の技量の育成

7.コントロールの場の増大

 

4-7 スウェーデンの環境教育

 

4-7-1 スウェーデンの「自然と環境に関する教育」

 

最大の目的は、すべての学校のすべてのレベルで、我々が共有している環境の保護と保全に関する問題について討議させることにある。

それぞれの学校において、資源再利用の重要性を生徒たちにどのように教え、考えさせるかを具体的に示すと共に、学校でのエネルギーと水の消費をできるだけ効率的にし、その無駄使いを防ぐ方法も記載した環境計画を作成する。

この計画には、日常生活で発生する廃棄物を減らすにはどうすればよいか、どのように処分すべきか、また、環境に優しい製品をもっと多く使用するにはどうすべきかについても説明しなければならない。

環境計画は、学校の授業計画と適当な形で一体化させることができる。それぞれの学校において、「環境計画2000」の趣旨に基づき、環境管理計画を作成し、それを遂行すべきである。

文化

学校は、すべての生徒に色々な種類の創造活動に積極的に参加する機会を与えると共に、色々な種類の文化体験をさせ、その解釈(interpretation)をさせねばならない。それも、できるだけ学校の正規の授業と一体化した形で行う。その場合、地方自治体の文化施設およびフリーな立場の文化団体の密接な協力のもとに活動を展開することが望ましい。

これらの活動には、学校図書館が大いに役立ち、重要な資料を提供してくれるが、地方自治体の住民の中には他民族、他文化の出身者も多いので、それらの住民の協力も要請する。

生徒たちにはスウェーデンの文化に関する知識を与え、それに対する理解を深めさせ、それと同時に他国の文化にも接触させ、それを理解し寛容する精神を培わせる。

 

 

 

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