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MUVINの今後:

 

MUVINプロジェクトは1994/1995学期年に92のプロジェクトに対して支援を認めている。1995/96年に対してはわずか10のプロジェクトがあるだけであり、その理由は以前のプロジェクト・スクールが環境教育にMUVINのアイディアを吸収し、これ以上の支援を必要とすることなく毎日の生活の主要部分となっているというのが目的であるからである。1995/96年は主として調査グループにより収集されたデータや体験についての作業に没頭することになりそうである。その結果は関係している生徒や教師と討論され、1996年の夏にレポート/テーマ・ブックとして出版され、全国の学校や学校関係機関に配布される予定である。この時点でMUVINが大規模な組織化されたイベントとなることを希望している。

今までに蓄積された実績を広めることに関心のある教師を対象として一部の資金が準備してある。これは学校や公共機関で開催されるコース、カウンティの評議会、記事の投稿、資料の作成により行われる。おそらく地域のセミナーが開催され、そこでは非MUVINスクールが招待されて所定のプロジェクトの結果を公聴することになるであろう。従来の実績から見るとこのような普及活動は実際に人々に自分たちの教育について考えさせる働きをしており、このことは他の関係においても有用である。このMUVINの考えを拡張普及させることは非常に重要であり、それは参加校により処理されるのが最高である。これに関する情報は今後入手できる予定である。

MUVINに対する財政的な支援を継続するという決定が北欧及び国内レベルでなされる予定である。前記の通り、これらのアイディアを最高のレベルで発展させるようにするためにデンマーク国内で一貫して第二期の試用期間を故意に設定している。これは物事が正常に戻る毎日の決まり切った生活を打ち破るプロジェクトとしてMUVINが見なされないことを強調したからである。

新しい教育法では環境教育を学校発展のための重要な分野に採り入れている。教育の差別化、プロジェクト作業、学際的な話題及び課題、及び学習者を中心とした教育のコンセプトなどの流行の用語のほとんどもMUVINを通じて現実のものになりつつある。そのため、環境教育は将来において学校や教師が直面している環境面の取り組みに適合する役割を実際に果たすことができるのである。

 

4-6 イギリスにおける環境教育

 

4-6-1 イギリスにおける環境教育の性格と目的

Chris Gayford博士 University of Reading

 

本編は、環境教育の目的の背後にある考え方について、特に最近数年間における変化に着目して概説したものである。伝統的な還元主義のアプローチとは対照的なもっと全体的論な見方の必要性

 

 

 

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