1980年代を通じて、数回にわたり北欧諸国の環境問題に関するシンポジウムが開催され、その中で、生徒、教師、及び研究者が会合し、アイディアと実績を比較検討したのである。
この協力活動は金と資源の面では安くはできなかったものの非常に実りの多いものであった。北欧学校連合はMUVINプロジェクトの参加者(生徒及び教師)間で個人的な接触を維持し、発展させるための資金を別に取っている。この資金は北欧協力グループ、そのため国家によるコーディネータにより管理されている。しかし、学校の数や距離を考えるとこの資金額は膨張すべきではなく、あくまでも資金の一部が正常の姿であることに注目すべきである。
北欧諸国の諸活動に対する提案は以下の通りである。
* 教師の訪問やキャンプ・スクール訪問と関連づけて使用されることが多い北欧諸国の友好協力活動に数多くの学校が参加する。たぶん、友好学校の一つがMUVINスクールであり、もしくはMUVINの作業を北欧地域の他の学校と協力して調査を行うことも含めるように拡張する基盤があるものと考えられる。
* 他の北欧諸国からMUVINスクールを招待する意味がある大規模なイベントを組織している学校もある。
* 教師たちは共通の問題点を議論するために北欧セミナーで会合を持つことを希望している。
* 北欧の学校データ・ネットワークが確立されており、作業も行っている。デンマークでは通信はほとんどがSkoDa(Skolensデータベース・サービス=スクール・データベース・サービス)を通じて行われている。データを交換し、書簡を送り、「会議」ラインを確立し、さらにそれ以上のこともできるようになっている。文部省のメディア・オフィスではすべてのMUVINスクールに可能性の概略を示した情報を提供している。
* 学校側も書簡、図面、ビデオカセット、スライド、及びディスケットを相互に送り合っている。
当然のことながら、協力の時間に関する疑問が生じてくる。第一のフェーズの実績から他の事項により緊急性があった。このため、我々はこの機会についてもっと真剣に検討するよう彼らに申し入れたが、MUVINスクールが別の北欧の学校と接触しなければならないという決まった要件は無い。これは所定のプロジェクトに興味ある面となりうる。デンマークでは北欧事務局と共に実際的な問題点に支援を提供している。
接触した人々、クラス、及びプロジェクトのテーマのリストも出版されている。更に、我々は北欧諸国の人々を常に地域活動セミナーに招待することも目的としている。
北欧ニュース・レターはこの協力体制づくりのアイディアの中心及びチャンネルとなるべきであり、活動交換のための許可及び助成金を得る可能性のある場所のリストも記載されている。
我々は国内のMUVINスクール間の接触も押し進めている。これは地方の学校もあれば、国の反対側の学校の場合もあり得る。接触は当然その生徒間で行われ、そこではたとえば、プロジェクトを見せ合い、教師を通じて討論を行ったりして、このような会合やアイディアや体験の比較から得るものがある。