・ファイル、ルーズリーフ式ノート、バインダーは、ボール紙だけで作られていなければならない
・できる限りの紙の節約、例えば、新学年でも同じノートを使い続ける、紙の両面を利用して書く
・プラスチック製の表紙を、環境にやさしい材料に切り替える
・軸がしっかりしていて壊れにくい金属製で、長持ちし、スペアの購入できる万年筆を使用する又、インク壷と、貯蔵ビンに入ったインクを利用する
・更にボールペンを使う場合は、芯が交換できるものを使用する
・インク消しは絶対に使わない、きれいに線で消すだけで十分である
・プラスチックのものではなく、本物の消しゴムを使用する
・万能接着剤ではなく、のり、もしくは紙用特別接着剤を使用する
・休み時間に食べるパンは、パラフィン紙に包むか、軽食用ケース(訳者注:日本で言えば弁当箱)に入れてくる
・飲み物は、水筒か、回収可能なビンに入れて持ってくる
・ゴミ処理の為に教室や校舎、又学校の敷地内に置かれている容器の正しい使い方を指示する
・使い古しの、もう自分には必要でなくなった物は、「蚤の市」の為に保存しておく
・生徒に、例えばその時々のクラス委員に、環境保護の仕事を委託する:明かりを必要な場合にだけつけ、10分間の休憩の時と放課後は消す授業時間が終わる毎に、短時間、窓を大きく開け放して換気する
そのような学校を、どうやって動かしたらよいのでしょう。重要な課題である環境教育に関して、学校管理行政の側からはどのような援助が教師陣に対して行えるのでしょうか。命令をもってするのではいけません。この場合私達は、提案者であるのに過ぎないのです。自発性こそが重要な前提であり、又あり続けるのですから。
この場合、教師の補習教育と並んでやはり重要な位置を占めるのは、「環境教育」というテーマに関して私達が起草、出版した、教授法上の助言集です。この助言集の中に、たくさんの授業モデルを見いだすことができます。これによって、教師達に関心を持ってもらおうというわけです。生態学の確かな知識を伝え、しかも生徒にとって面白い、つまり生徒の知力と心に同じように訴える環境教育に向けて、内容上、かつ教授法上の示唆が多種多様に与えられているのです。
これに関連して更に触れておきたいのは、今年、バーデン・ヴュルテンベルクの総ての学校に配られた、「環境にやさしい学校」という、校長と教師の為の手引きです。この手引きの中には、いわゆる「チェックリスト」があります。各学校はこれにより、環境にやさしい学校に向けて、既にどのような貢献を果たしてきたか、どういうところにまだ改善の必要があるか、といった点について、自ら点検することができるのです。
?[.学校での環境教育の限界と学問の役割
むろん、エコロジー上の総ての問題の解決を学校に期待するとしたら、それは学校での環境教育に