ドイツ森林保護協会
森の家
森という生活園を、体と頭で経験し、理解する
?X.学校外のパートナーとの共同作業
私が挙げた実践的環境教育の施設は、学校から切り離して見られるべきものではありません。学校は、学校外の諸機関との、つまり、環境分野における専門知識を学校に提供できる、環境省や他の官庁、並びに施設との、できる限り緊密な協力関係に頼っていかざるを得ないのです。そのような機関、例えば環境省によって、環境コンテストが実施されていますが、これは生徒達に大変人気があり、又私達の仕事の助けとなっています。
この点で、環境団体との協力にも重要な意味があります。その実践的なあり方は、生徒達にたくさんの良い刺激を与えることができ、学校はそれに基づいて、環境教育を組織的、かつ持続的に進めていけるわけです。従って私達は、環境団体の意見と助言を求める為に、新しいカリキュラムを環境団体に提供するつもりでおります。
学校外の団体と共同作業を行う機会は数多くあります。例えば給水と下水の問題では地方行政当局と、又自然保護と自然景観保護の問題では郡役場との共同作業です。
?Y.教師の養成と補習教育
もちろん、教師の養成と補習教育が重要な役割を演じています。これも又、学校における環境教育の質を決定するもののひとつなのです。私達の学校は、これからも長期間にわたって、環境というテーマに取り組むことになるでしょうから、新しく教師になろうとしている人にも、既に職に着いている教師にも、このむずかしい課題に対する適切な準備をしてもらわなければなりません。
そういうわけで、教育大学での環境教育は、第一次国家試験の幾つかの試験科目、例えば生物学、化学、物理学、そして技術における必要項目として定着しています。高等教育の教員になる為の試験の前提条件として、生物学の科目では、主専攻においても副専攻においても、エコロジー上の基本知識が挙げられています。この点で模範的なのはコンスタンツ大学で、学生はここで、「エコロジー」を特別な重要ポイントとして学ぶことができるのです。
教員養成の第2段階、つまり準備実習勤務においては、カリキュラムの基準によれば、環境教育が、複数の科目に跨がった形でも、又、環境に関連した科目の中で個別的にも、はっきりと1テーマとして扱われています。従って例えば生物学では、生物と環境との関係や、それぞれの生物の、生活圏への依存関係を扱います。地理学の科目では、例えば自然空間として、又文化圏としての自分の郷土に対する、理性的、かつ情緒的な理解を深めることが問題となります。そして物理学で問題となるのは、例えば環境保護を改善する為の技術的な可能性です。
環境教育の分野における教師の補修教育は、内容の点でも、又教授法の点からも、アーデルスハイム州立教育センターの重要ポイントとなっております。私達の補習教育構想はむろん、更に進ん