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C-4-3p.61?Y. 国際組織の中での環境教育1)1972年ストックホルムで開かれた国連会議(人間の環境について)に続いて、UNESCOは、初めて、USSRのティフリスでの環境教育に含まれた一連のテーマを討議した。追跡会議が1987年モスクワで開かれた。しかしながら、環境教育が、環境調査と環境保護活動の触媒として極めて重要な任務を持つことが明らかになったのは、1988年になってからであり、とりわけヨーロッパ地域会議(MINEDEUROPE)においてであった。なかでも、このことはMINEDEUROPEの推薦事項で制定された(これによってメンバー国は、環境セクターの調査と開発を奨励し、関連調査結果を環境教育に統合し、UNESCOのモデル学校ネットワークなどの協調活動に努力を集中しなければならない)。UNESCOの「人間と生物圏」に関する政府間プログラムのもとで、連邦教育科学省は、「環境、自然保護および核兵器安全連邦省」、「リサーチとテクノロジ連邦省」およびニーダーザクセン州とシュレスヴィヒ-ホルシュタイン州とともに、「環境調査結果の環境教育への実践的転換」に関するプロジェクトを立案した。

 

2) ヨーロッパ共同体では、ECの学校ネットワークが、第2回と第3回のEC環境プログラムのもとで創設された。しかし、責任メカニズムへ普及しなかったため、このネットワークはもはや存在しない。一方、連邦-州委員会が設立した進行中のパイロット計画へ多くの学校を協力させることができた。これに関して、1988年5月連邦教育科学省によって組織された専門家会議で、積極的な活動が用意された。同様に、1988年5月環境教育に関するEC閣僚会議の決定事項は、メンバー国が環境問題の適切な普及対策と取扱を教育システムへ導入するよう呼びかけている。1988年2月、「ヨーロッパ環境政策機関」によって実行された連邦教育科学省の専門家会議は、この決定事項の土壌を用意した。必要な場合ECが出資するかもしれない適切な媒体についての審議は、今のところ終結していない。現在、EC特別調査団はこの決定をどう実施するか検討中である。

 

3) 経済協力開発機構(OECD)およびドイツ連邦共和国の多くの州と共同で、連邦教育科学省は、「環境と学校の発展」のプロジェクトを行っている。キール大学の科学教育機関が、このプロジェクトの第1段階で、科学的アドバイスを提供する任務を引き受けており、他方ハノーヴァー大学は、「環境教育ドイツ協会」と共にこの第2段階で同じくアドバイスを提供する責任を持っている。

 

環境教育の年代記

ドイツ連邦共和国の環境教育の促進に寄与したと思われる会議、決定およびプログラムなどは下記の通りである。

 

1972「人間環境」に関するストックホルム国連会議

1977ティフリス(USSR)でのUNESCO「環境教育に関する政府間会議」、1977年10月24-26日

1978「UNESCOドイツ委員会」、「バイエルン州地域プランニングと環境省」、「連邦内務省」およ

 

 

 

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