であると指摘されている。今日、環境研究は専門分野の境界を越えた性格を強めつつあり、グローバルなチャレンジを要求する存在になってきている。従って、政府報告は専門分野の垣根を除去した協力が必要であることを強調しており、ノルウェーとしても国際的な環境調査や環境研究に積極的に参加せねばならぬと述べている。
環境研究の多くは大学や研究所で行われているが、ノルウェー研究委員会(NFR)はそれらが長期間にわたって発展するための知識ベースを強化する特別な責任を負っている。同委員会は、環境と開発の分野での活動を効果的に制御管理するために、この分野へのリソース投入を相互調整し、強化する組織的な枠組みを設定した。同委員会はわが国の環境と開発の分野における研究活動の戦略的計画を作成しているが、これは1995年前半に完成する予定である。この計画には、向こう10〜15年間における環境と開発の分野の研究のガイドラインが示されることになっている。また、ノルウェー研究委員会は「リオ会議の後…報告第1号」と題する報告を出しているが、これには同委員会が管理しているすべての研究活動の概要が記載されている。この報告の内容は、毎年新しくされている。研究の仲介や紹介のための戦略も開発されている。それには訓練システムが重要な役割を果たしている。
第3章 戦略:主たる目標、領域および部分目標
主たる目標
下記の措置により、永続的な発展に役立つ教育システムにすること。
o 参加者は積極的に行動し、自然の内部および自然と人間社会の間に存在する因果関係に関する新しい知識を取得、創造、構成および仲介することにより、必要な知識を身につける。
oすべての生徒と学生に自然に出て行かせて、自然の美しさを見せて、自然の価値を体験させる。
o すべての生徒と学生に、他の民族との一体感を味あわせ、共通の生活環境を体験させ、発展途上国の貧しい人々に対する連帯感を持たせ、人類の未来に責任を有することを意識させる。
現状の説明とチャレンジ
永続的な発展をするには、自然や天然資源と調和の取れた社会を築き上げるのに必要な各種の措置や手段に関する見識、知識、理解、技術、能力を具備しなければならない。我々は、自然との協調に関する見識と自然の許容限界に関する知識を持たねばならない。しかし、それだけでは不充分である。世界に存在する貧困と次の世代に対する責任感と連帯感を持たせるようにすることも大切である。また、「環境と開発」を中心となる授業計画に含めることも忘れてはならないが、それだけでは足りない。これまでの経験によると、教育セクターにとって最も大切なのは、地方レベルにおける