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成人訓練課程

 

学校庁が行っている成人訓練課程については、第2章に説明された授業計画が適用される。各地の研究連盟は、それぞれの地で環境というテーマを中心として学習サークル活動を展開してきた長い伝統を有しており、環境訓練の重要な推進組織である。成人訓練課程は、永年にわたって環境プロジェクトを優先してきた。「環境知識を勉強する政治家のためのスクール」もそのプロジェクトのひとつであるが、地方政治の担当者たちに環境問題に関する専門的な考えや知識を提供するために、活動している。

国民高等学校は国民高等学校法の第13条に基づく教育機関で、卒業試験や一定のカリキュラムはない。殆どの国民高等学校は、エコロジー/環境保護について教えている。約20校にはエコロジー/環境論コースが設定されている。

 

環境と開発に関するその他の作業

 

世界委員会が出した「環境と開発に関する報告」に記載された勧告に応じる措置のひとつとして(政府報告・46)、ノルウェーにある4つの総合大学およびオースの農業大学に「環境と開発」の講座が設置され、それを担当する教授が任命されることになった。今日では、各大学に「環境と開発」(SUM)センターが設けられている。これらのセンターは、色々な研究所で行われる専門分野の境界を越えた活動のコーディネーションとイニシエーションを行っている。単科大学や総合大学は、そのような学際的な研究、「グリーンな」(訳註:green、なぜこの言葉が使われているかは不明)専門分野の組み合わせ、および伝統的な環境学の枠を越えた広範囲な研究活動を大いに歓迎している。総合大学は、毎年、その環境学研究プロフィールを示す年次計画を発表している。

環境学的なアプローチを持つ一連の新しい講座が、色々な大学で続々と登場している。講座の種類と内容は年ごとに変わっている。それらの一覧表は総合大学のSUMセンターにある。また、多くの単科大学は環境保護/環境知識/環境テクノロジー/環境地理などの科目を持っている。

エンジニアたちは、環境と開発に重要な影響を与える決定に関係することが多いグループである。技術者教育委員会は新しい「技術者教育の粋計画」を作成した。これは1993年12月に技術者教育委員会により承認され、下記のような部分目標を持っている。

「技術者教育は、社会全体および個々の専門領域におけるテクノロジー、環境、社会の三者間の関係については広い知識を与えるものでなければならない」

 

研究

 

政府報告・36(1992-93)「共同体のための研究について」では、環境研究が優先されるべき領域

 

 

 

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