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普通教員養成課程

 

4年制の普通教員養成課程に関する1992年の粋計画では、新しい科目「自然、社会、環境」(NSM)が設定され、これはすべての学生が履修せねばならない必須科目とされている。NSMの教材は、一定の環境テーマと環境問題を出発点として構成されている。卒業生は、これにより基礎学校での環境教育の授業のために理論武装する。すなわち、NSMは環境理解の基礎を形成するだけではなく、環境教育は他の専門分野の授業にも取り入れられ、例えば社会科学や自然科学にも関係するからである。

 

総合大学での教員養成課程

 

上級教育課程(高校)の普通課程で教える教員は、原則として、その基礎教育を総合大学で受けることになっている。また、総合大学で教職訓練を受けた者の一部は、基礎学校の最上級段階で教えることもできる。総合大学の教職養成課程では、環境科目は実習/教育学的1年間コース、関連の専門教授法コースおよび/または総合科目コースに含まれる。環境科目は実習/教育学的コースの粋計画にはそのままの形で登場することはないが、学生が教職課程を卒業して基礎学校で教える科目の一部として、間接的な形で登場することになる。従って、基礎学校と上級教育課程の授業計画は、総合大学での実習/教育学的コースの内容に影響を及ばしている。

 

専門教員養成専門学校(単科大学)での教員養成教育

 

専門教員養成専門学校での職業科目の教員養成教育には、各職業科目に含まれる環境問題をカバーする「環境と開発」に関する授業も含まれる。専門科目の教員にとっては、それぞれの専門分野の技術/生産とその分野に特有の環境問題の関係を学び、その授業コンピテンスを取得しておくことが特に大切である。また、学生の環境問題意識の発展に役立つ作業方法/教育学的プロセスをマスターしておくことも大切である。

 

職業科目の専門教員のための実際的/教育学的セミナー

 

職業科目を教える専門教員のための実際的/教育学的訓練では、当該の職業全体を把握する能力、および職業的な労働とそれが環境に及ぼす影響の間の因果関係を理解する能力を育てるのに役立つ授業方法が教えられる。このセミナーでは、エコロジー、経済、テクノロジーの三者の相関性に関する意識を生み出し、育て、それに対する理解を深めるための方法に重点が置かれねばならない。

 

 

 

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