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両方の学校で、生徒達は自分達でプロジェクトを立案し目標を定義した。生徒達は、採石産業に対する自治体の意志決定、政治家や市民の知識と態度、産業の肯定的否定的影響について、インタビューや調査を含め広範な実地調査をした。活動はメディアを通じ、また発表で報告された。

 

中学校のプロジェクト組織の困難さは、学校開発にこのような学際的プロジェクト活動の援助が必要であることを再び強調した。

 

最終的反省

20年以上におよぶEE活動を通して、「良い環境教育」は、それを通じて生徒達が、持続可能な開発に積極的に貢献することを学ぶ教育だと言える。概して、これは、地方環境での学際的プロジェクト活動と密接に関係する。さらに、学生と学校の両方が、教室以外の現実世界に実際に参加することができるよう責任を持つ行政との協力に係わる。

ノルウェーのEEの努力目標は、良い環境教育が、全年齢層に対する教育機関の通常活動の一部となることである。今日の主要な問題は、もはや「何が良いEEであるか?」ではなく「EEをどのように完全に統合するか?」である。教育システムの全レベルにEEを広く永久に統合するには複雑な課題がある:

 

*個々の教師は、専門的開発の機会を持つ必要があり、教師は学際的問題志向の教育実践を取り入れるよう奨励されなければならない。

 

*良いEE実践を妨げるのでなく、支持するよう学校組織を変革しなければならない。

 

*学校と学校システムは、地域社会および学校外の一連の研究機関とさらに積極的な関係を樹立しなければならない。

 

*望ましい変革を可能にし促進するよう、学校行政の中間レベルの役割を明確化し強化しなければならない。

 

*国の教育政策は、EEの学校システム統合に十分な予算と人材を確保しなければならない。統合には、勤務前トレーニング、勤務中トレーニングが必要で、カリキュラム、教科書、試験にEEを含まなければならない。

 

ノルウェーでは、上記の課題に同時に取り組むため、数種の対策で構成したプログラムを実行してきた:勤務中、勤務前トレーニングによる教師の能力増進、国際プログラムへの参加、幾つかのレベルの学校と社会の連携の樹立、国が組織するプロジェクトとネットワークを通じての学校と教師の支

 

 

 

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