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った。

 

MEISに参加したことのあるひとつの学校が、自治体当局と交渉した。自治体は、学校だけでなく家庭のエネルギー節約にも関心を持ち、プロジェクトを拡大した。学校と地方行政のあいだに協力体制を築き、学校に特定の課題を与えた。生徒達を「エネルギーコンサルタント」になるよう訓練した。生徒達は地元の家庭を調査、エネルギー節約改善の提案をした。この活動は、生徒にとって程度の高い責任とイニシアティブが必要だった。1993年、Stjordalの17の学校がMEISに参加。結果的に、学校は50,000ドルのエネルギーを節約。このお金は、室内環境を改善するため、学校の建物の再建に使われる。

 

沿岸観察を開発するKRAGEROでの各セクター間協力

テーレマルクのEEの郡連絡グループは、環境省の支援を得て、中央で始められた沿岸観察プログラムに基づいて、それを延長するプロジェクトを開発した。Kragero自治体は、自治体教育課、自治体環境顧問、学校、および幼稚園の協力を得てプロジェクトを実行する。目的のひとつは、地元環境に特有な価値と沿岸風土の実質的な体験を生徒に与え、生徒の地元環境問題への積極的な参加を促進することである。プロジェクトを通じ、生徒は、地元のプランニングと意志決定に精通、地元の意志決定の過程に活発に関与する能力を発展させる。もう一つの目的は、参加する異なるパートナー間のネットワーク開発である。さらにプロジェクトは、沿岸観察プログラムに新しい要素を与え、異なる年齢層へ適用されるだろう。活動には学校全体が加わり、EEの地方カリキュラムプランに含まれることになる。

 

幼稚園から職業学校に広まる価値:AL自治体

Al自治体は、1993年、北欧閣僚会議のプロジェクト「MUVIN」に参加した7つの自治体のひとつである。この自治体は、以前EEプランを含む環境プランを準備したことがあり、環境役員と教育課主任は特にそのプロジェクトのフォローと支援に関心を示した。幼稚園、小学校、下級中学校、農業中学校が選ばれ参加した。選択されたテーマは「地方資源の価値」で、水資源が焦点となった。幼稚園の子供達は、自然の中を遠足しながら自分たちのトピックを選ぶことが許された。子供達は、石と蜘蛛を選んだ。子供達は、想像に反し、むやみに活動を誇示することを含め、自らのイニシアティブでこの課題のプロジェクトを難なく(いくらか手引きがあったが)こなした。

 

Levald学校の小学生の子供達は、「消滅した水」とどのように水の精が戻ってきたかについて劇を作り、芝居にして上演した。劇の中で、生徒達は、地方の流域に具現される創造的、文化的、生態的、経済的、農耕的価値について学んだことを伝えた。父兄と教師の手助けで、生徒達は、照明、音楽、小道具、スライドショーでプロ顔負けの感動する劇を制作した。

農業中学校は、農業課、環境課と緊密に活動し、町のゾーンニングプランを提案、町の環境課への

 

 

 

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