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教育課から良い状況報告と予算を得、プロジェクト運営委員会が学校を支援し、さまざまな自治体課と協力を進め、プロジェクトの質を向上させた自治体もあった。

 

SOR-TRONDELAGでの中学校教師の勤務中トレーニングの組織と評価

Sor-Trondelag郡で、地方教育課は、学校のEE開発を進め、モニターする積極的な役割を果たした。郡教育課主任は、EEで中学校教師の勤務中トレーニングを組織した最初の一人であった。詳細なプランが用意され、連絡担当者が郡と各学校で訓練された。1993年、フォローアップとして郡の主任(教育省と共に)は、トレーニング結果の評価を依頼した。評価は、中学校でEEを全学科に統合するという目標達成には、さらに追加対策が必要であるが、各学校の連絡担当者のトレーニングのモデルは良いことを示した。

 

そのコースは、もっと良い成果を上げることができたかもしれないことを評価は示しているが、にもかかわらず、評価(行動調査の形)を通じ、この郡は、開発活動の弱点と強みを洞察し、中学校にEEを統合する目標達成にどのような対策がさらに必要であるかを学んだ。

 

学校

学校の組織的フレームワークは、教師がEEを遂行する背景を設定するものである。フレームワークはEEを妨げる場合がある。教師個々人が、既定のプランや時間割と競走し、既存の時間表や試験手順と対立、学校当局や他の教師の明確な支援を受けず、単独でプロジェクトの実行を試みる場合しばしば見られるケースである。このよく知られた欠点の改善は、学校組織そのものを変え、学際的、行動志向のEEに対しさらに支援的気風をもたらす学校開発のプロセスにある。具体的には、教師陣や学校当局が、EEを教育プランや学校の他のプランに統合、時間表に学際的プロジェクト活動の余地を与え、必要なリーダーシップと能力がEEに存在するよう保証し、地方当局と地域社会が協力しなければならないことを意味する。このような開発活動の必要条件は、校長のみならず教師陣全体が関与し、学校が援助とアドバイスを受けることであるようである。学校開発の概念は、以前は、全国EEプロジェクトで強調されなかったが、前述したOst-AgderとVest-Agderの学校開発のプログラムのようにますます重要視されるだろう。

 

学校開発:ENSI ?U

ノルウェーにおいて、OECDプロジェクトである環境と学校のイニシアティブ(ENSI)の段階?Uは、前述した学校開発プロセスに重点を置いた。12の学校の全教師陣と行政は、3年間、教育学コンサルタントと密接に組んで活動した。学校は、EEの総合プラン(学校プラン、学科時間割、授業の時間表に統合)を準備し、地方局、地元の人々、父兄と協調的活動関係を樹立した。学校の教師陣と行政は、活動を討議、評価し、現在、コンサルタントの手助けなしに自分たちの手でEE活動を続けている。

 

 

 

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