環境と開発の教育のための国の戦略を公式化した。教育省は、小学校、中学校、成人教育の総合プログラム(囲み欄参照)に追加して、ノルウェーの4つの大学に環境と開発に関する優秀なセンターを設けた。
1993年以来、EEを推進するノルウェーの事業は、通常予算、優先順位、学校システムの全レベルの活動に統合されている。教育省各部の従業員が、EE開発に責任を持ち、資金が、通常予算の一部としてプログラム活動に利用される。地区や地方レベルの学校監督者も、EEに対する大きな責任を賦課された。
教育局の活動を支援し補助するため、1993年、環境省はEEの推進戦略を開発した。環境省は、国民の心構えを変え、地方レベルで地元の人々をより積極的にプランニング、優先順位決定、意志決定に参加させるために、学校を重要なパートナーと見なす。環境局全体のレベルが、主要な環境問題の確認と正確な最新情報を含む環境の専門知識の提供に責任を持ち、推進源として寄与し、他の行政分野と繋ぐ。NGOの支援を通じ、環境省はまた、環境問題についての公開ディベート、草の根運動のEE学校活動への直接間接的参加を奨励する。
他の省、ビジネス関係、ユネスコのノルウェーナショナル委員会などの組織も、EEの活動にますます積極的に係わり、部分的、全体的に学校プロジェクトや有益な資料の作成に資金出資した。
NGO
NGOの役割は、国民の意見を盛り上げ、多くのプロジェクトに協力、学校の使用のため作成される豊富な資料の提供で、直接学校に協力したことで特筆に値する。多くの国々でNGOは学校EEの主要な立役者である一方、ノルウェーのNGOの活動は、学校当局が管理するEE活動に代わる役割と言うより、むしろ補足的役割を果たすものとして説明できる。
1987年、「環境と開発のキャンペーン」(現在のフォーラム)と呼ばれるNGOの傘下組織が設立された。この組織は、NGOのための情報センターおよび資金援助源としての両機能を果たした。このキャンペーンは、環境と開発の分野で全レベルのNGOの活動を奨励した。
自然保護協会はノルウェーの最大のNGOである。数種の学校EEプロジェクトや成人教育プログラム(部分的に教育省と環境省が支援)の運営のみならず、自然保護協会は、学校と幼稚園のために資料を作成する大規模で非常に活動的な、子供達のためのクラブを持っている。他の重要な組織の例は、国連ノルウェー協会、ノルウェー赤十字、子供救済基金、世界自然基金、我々の掌中の未来、およびノルウェー狩猟漁師組合である。