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いだの両方の開発は、共に複雑で困難であることが立証された。プログラムは繰り返し調整され、上手く行ったこと、行かなかったことについての討議、評価、反省に答えて新しい戦略が開発された。このパンフレットの目的は、ノルウェーのEEプログラムを例に上げ、EE統合の組織的アプローチを解説することである。今日までのアプローチの成功、不成功が説明され、政策変革が教育機関と教師の実践に与える影響の例を示している。パンフレットは、主に政策立案者、学校行政者、研究者、教師用に書かれている。幼稚園から成人教育に至る教育システム全体の中でのEEの概要を含むが、焦点は、EE導入のため最大の努力がなされた小学校、中学校に絞られた。

パンフレットのパート?Tは、1970年代以来ノルウェーでのEE開発のカリキュラムガイドラインと歴史的概要を含め、ノルウェーでのEE努力に関する国際的国内的フレームワークを説明している。パート?Uは、教育システムの全レベルにEEを統合するため、当局がどのように戦略とプログラムを通じてEEの困難な課題に答えたかを説明している。パート?Vは、学校行政の地区、地方、学校レベルが、どのようにEEの特質を拡大改善する役割を果たしたかをさらに詳しく述べている。パートIVは、政策と機関の関係の組織的変革は、どのようにEEの学校イニシアティブを援助できるか説明するため実際のEEの例を示している。

環境と開発の問題を教育に統合するため、ノルウェーの経験が役立つ解説となり、組織的アプローチの有効性として参考になることを希望する。

 

1994年2月オスロ

教育省

環境省

 

パート?T

「人間は自然環境の一部であり、自己の幸福のみならず他人の幸福と環境に影響する意志決定を絶えず行っている。その決定は、国境を越え世代を越えて広がる重要性を持つ:言うなればライフスタイルは健康に影響し、自国の消費は他国の汚染を引き起こし、我々の廃棄物は次世代の問題となる」。

 

ノルウェーの教育と環境管理部門の組織

レベル  中央(全国)レベル 地区レベル 地方レベル 学校レベル

教育システム

教育省(短大、大学および教材の全国センターを含む)

国民教育課

郡と自治体教育課主任(教育委員会)

小学校、中学校管理(校長など)

 

 

 

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