利用を促進し、世界中で環境テクノロジーの応用を奨励します。
持続可能な発展を実現することはわが国及び世界の共同体が直面する最大の課題の1つであります。すなわちそれは、一方で経済成長を持続させながら同時に環境を保護できるようなテクノロジーを開発し、かつ展開することによってのみ達成でき得るような挑戦課題であります。
この目標を実現するために政府部門と民間部門との間に効果的なパートナーシップが築かれることを期待しています。
ビル・クリントン アル・ゴア
■「我々のヴィジョン」
我々のヴィジョンは長期の経済成長を環境を改善し維持しながら実現することである。これらの違った目標をうまく一致させるには環境テクノロジー戦略が必要であり、産業界を助けて廃棄物管理から汚染防止の方式に切り替え、もっと効率的な資源利用の方法を開発し産業エコロジーに転換できるようにするべきである。このようにして企業はエネルギー使用や資源利用の量を減らしたり、産業廃棄物処理や処分のコストを下げることによって競争力を増すことができる。全米規模では、クリーン・テクノロジー市場が急速に成長してそのシェアを拡大している。資源の消費に資金を使うことから新しい工場や設備投資へ資金を振り向けることによって経済成長を実現することができる。全世界的には発展途上国が多くの産業やサービス分野で大きく飛躍をして一足飛びに持続可能なテクノロジーを使う体制に移行することを手助けできる。
クリーン・テクロジーやプロセスで世界のリーダーになることはわが国の企業が一層競争力を持ち、輸出を増大させ、わが国が世界をリードして持続可能な発展を促進するのに役立つ。
環境テクノロジー戦略を開発し成功裏に実行することはこれらの目標を達成する重要なステップである。
我々のヴィジョンは社会的、経済的及び環境に関する価値観がお互いに強化し合うような総合的なシステムを実現することである。このレポート「持続可能な将来のためのテクノロジー」は連邦政府の役割をどうすべきか対話を引き起こし技術革新を促進し、漸進主義から技術的な大変革を刺激し廃棄物管理という後処理からエコシステムを維持したり復元したりする体制に移行し環境や公衆の健康が脅威に対して反応することから、それらを前もって予測し未然に防止する体制を作ることに役立つと意図したものである。
■「環境テクノロジー戦略」の定義
・連邦の規制・政策作成諸機関は、長期的には持続可能な発展を達成し、短期的には制御と救済のテクノロジーをバランスさせるために重要な、防止と監視用テクノロジーの開発を援助すること。
・わが国のテクノロジーに関するインストラクチャー(基盤構造)の資源効率を増大しこれを産業エコロジーの考え方を受け入れるシステム的なアプローチを採用することによって実現する。