「森の家」を開いた。一日を森の家で過ごすクラスの生徒達は、教育的な世話を受ける。
- アルプスと中級山岳の学校施設におけるスキー宿泊で、生徒達は環境に関連する問題に取り組み、積極的な自然保護作業をも行う(これに関しては、資料3を参照)。
学校における実地の環境教育に学校の責任担当者をも加えるよう、地方自治体の州連盟を説得することができた。地方自治体の州連盟は、学校の売店における商品供給の、環境にやさしいあり方に関する勧告を出し、そこで、飲み物の販売は、何回も使える瓶によってのみ行うことを求めているc
5.3 学校の周辺地域での望ましい活動として、次のことが推薦されているc
- 学校の池、学校園、特殊な「ピオトープ」の設置、緑化運動の実行等
- 生徒の経験領域に見い出される適当な対象、あぜ、生け垣、小川、湖、森、農園、工場、ゴミ処理、博物館、動物園、名親役の引き受け、露地実験室等の、「現場の対象」
- 官公庁との接触:
* 地方行政、市の行政:飲用水と汚水、汚水処理場、緑地帯、平地利用計画と耕作計画等に関して
* 郡の下級行政官庁として、自然保護、水利権と環境汚染防止権、ゴミ処理等を担当する郡役場
* 下級特別官庁としての営林署、農業・水利経済局、又その他、道路土木監督・耕地整理局等の特別官庁(これらの官庁は、地図や表等の、学校にとっても役立つ資料を備えている)
- 連盟、協会、市民運動との共同作業:
* 地域の協会(果樹栽培協会、造園協会、魚釣り協会、狩猟組合連合等)と、その青少年班
- 消費者相談所との接触
- 他の学校との共同作業
- 環境テーマに関する生徒自治会の催しや、環境研究チーム等の、生徒活動の支援、報告、生徒新聞
5.4 州環境教育センター
文部・スポーツ省は、アーデルスハイムに州環境教育センターを設立したが、生徒達はここで、クラスの仲間と共に、或いは講習会参加者として、環境教育のテーマに関する授業を受ける。自分自身の実地の「研究活動」(土壌調査、局地気候の測定、森の保存の為の措置、実際の水域保護、無計画な住宅地建設による景観破壊の問題と、その生態学的結果等)に、重点が置かれる。十分に活用した場合、年間およそ1700人の生徒が、州環境教育センターで授業を受け、更に、150人から200人ほどの教師が、入門コースにおいて、生徒のグループとの作業に向け、準備を整えることができる。
5.5 ニーダーシュテッテン=プフィツィンゲンの学校農場
文部・スポーツ省は、農村地域省と共同し、ニーダーシュテッテン=プフィツィンゲンに学校農場を設立した。青少年はここに泊まることによって、農業の連関を現実的に見通すことになる。動植物に関する体験と、それとの適切な交流、毎日の有意義な共同作業と、依存関係の認識、といったことを通して、農業に対するそのような根本的理解への道が開かれるのである。学校農場は、農業、生態学、又環境に関する授業と補習教育のセンターとして構想されたものである。教育的に有益な農業が営まれており、又、家畜、有用動物、並びに有用植物の種類の多様さで、学校農場は傑出している。経営の経過は、生産から加工を経て、消費にまで至る。経営はしかし、市場経済の圧力を受けるものではない。その成果は、採算性よりも、むしろ教育的効果によって測るべきなのである。学校農場を補足するものとして、