環境教育は、バーデン・ヴュルテンベルクにおける教師補習教育の、重要なポイントである。環境教育の問題に関する補習教育授業は、国立の教師補習教育アカデミーの総てにおいて、又地方的なレベルでも、行われている。アーデルスハイムの国立短期ギムナジウムにある州環境教育センターも、教師の補習教育の為に利用される。
これに加え、バーデン・ヴュルテンベルク環境省の自然環境保護アカデミー、技術・環境補習教育センター(カールスルーエ原子力研究センター)、並びに農村地域アカデミー/カトリック農民社会施設社団法人と共同して、文部・スポーツ省が実施しているものもある。
更に学校のレベルでは、例えば教育学デーの枠の中で、環境テーマを考慮に入れた授業が行われる。教育大学と幾つかの総合大学では、複数の科目に跨がる補修教育授業や、特定の科目に関する補習教育授業が、定期的に実施される。
ドナウエシンゲン・アカデミーの敷地に、ビオトープ施設(「自然園」)が作られたが、これによって教師は、実際の観察をすることができ、又刺激を得ることになる。
5 特別活動、学校外の施設との共同作業
5.1 ひとこま1時間、あるいは2時間の、順序よく説明していく伝統的な授業の他に、時間的にも内容的にもコンパクトな形の授業が、とりわけ実り多く、有意義なものになることがある。そこでは、選ばれた一つの授業内容に、様々な視点から光を当て、全体的観察方法によって、総合的な関連を示すことが、特別可能になるのである。
参加している教師の間に、当然極めて密接な協力関係が生まれる為、この授業形態では、深く進んでいくやり方が可能になり、又、様々な問題領域の異なる事実を、集約的に結び合わせることもできるのである。そのような授業形式の範囲、内容、並びに時機については、適時に、なるべくなら既に学年の始めに、話題として持ち出し、決めておくべきである。
5.2 自然保護の領域における生徒の実地作業は、バーデン・ヴュルテンベルクの環境教育構想にとって、欠くことのできない構成要素である。このことは、数々の特別活動に表れている。
- 学校園を設備し、手入れするのは、又、校庭の緑化は、多くの生徒にとって、既に日常となっている。
- 多くの生徒は、「小川の名親役」、もしくは「生け垣の名親役」を引き受け、責任をもって関与している。
- 水域調査や音量測定は、ゴミに関する生徒の活動と同じように、学校という生活圏を、一つの環境テーマとして把えることにつながる。
- 環境省が毎年行う「環境保護生徒コンテスト」と、超地域的な懸賞募集により、繰り返し刺激が与えられる。
- 学校付属保養所での宿泊の枠内で、特に林間学校の機会に、生徒達は環境に関連する諸問題を取り上げる。
- 環境省と共同して、又、「自然保護基金財団」の財政援助により、幾つかの学校が、転移センターに選ばれた。その任務は、周辺地域の学校に、環境保護というテーマに関して助言を与え、それらの学校の関連プロジェクトを助け、又、自らの勉強の成果を伝えることである。
- 農村地域省は1989年9月、ドイツ森林保護団体と共同して、シュツットガルト・デーガーロッホに