■概要
環境に関する授業内容は、すでにかなり前から科目別の数多くのガイド・ラインに沿って決定されていた。授業についてもこれまでは、自らの科目の境界内にとどまった形でしか、行われていないことが多かった。
今回の再教育対策は、環境教育から得た最新の認識を把握して、科目の枠を越えた、行動とプロジェクトを志向した授業、並びに生態学的な学校文化を築くために有効に利用ができるようにすることを目標としている。
参加者たちは、その再教育で、選択された優れた実習例を材料にして、生態学的な関係の細やかな観察と認識、分析と評価ができる能力を養うことができる。また参加者たちが以下の課題をこなせるようになることを目的としている。
?@生徒たちの環境意識を向上させるため、学校における環境教育の効率を改善する。
?A参加者たちの、学校における生徒たちの生態学的な知識全ボを正しく把握できる原理的な能力として涵養させる。
?Bある特定の学校のために適した環境カリキュラムを開発して、学校カリキュラムの作成の枠内で環境プロファイルを形成させるためにその学校に必要とされるプロセスを実施する準備をする。
再教育の場では、授業に役立つ具体的なプロジェクトを例として取り上げ、以下のようなテーマ領域に重点を置いて充実した研修が行われるであろう。
- 自然の生命の基礎
- エネルギー
- ごみ、
- 交通
- 学校の生態学的に意義のある形への転換
この対策の学校外研修の部分は、1998年から1999年の学校年度の上半期に10日間、2週間(14日間)ごとに水曜日に実施され、合わせて80時間で構成されている。これに加えて学校内での研修が下半期に実施される。その学校内研修では、中等教育第?T段階のすべての形態の学校の教諭陣全体ないしは部分教諭陣に参加の道が開かれている。参加の前提となるのは、教職員会議ないしは教科教職員会議の議決と学校長の承認である。
学校外研修への参加は、教職勤務活動であり、主要学校と実科学校の教員では3時間、総合学校とギムナジウムの教員に対しては2時間が、それぞれ毎週の教諭義務時間に相当するものとして算定される。
■参加対象者
中等教育第?T段階のすべての科目と学校形態の教員、並びに中等教員第?T段階の研修ゼミナー