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識が挙げられています。この点で模範的なのはコンスタンツ大学で、学生はここで、「エコロジー」を特別な重要ポイントとして学ぶことができるのです。

 

教員養成の第2段階、つまり準備実習勤務においては、カリキュラムの基準によれば、環境教育が、複数の科目に跨がった形でも、又、環境に関連した科目の中で個別的にも、はっきりと1テーマとして扱われています。従って例えば生物学では、生物と環境との関係や、それぞれの生物の、生活圏への依存関係を扱います。地理学の科目では、例えば自然空間として、又文化圏としての自分の郷土に対する、理性的、かつ情緒的な理解を深めることが問題となります。そして物理学で問題となるのは、例えば環境保護を改善する為の技術的な可能性です。

 

環境教育の分野における教師の補修教育は、内容の点でも、又教授法の点からも、アーデルスハイム州立教育センターの重要ポイントとなっております。私達の補習教育構想はむろん、更に進んでいます。1985年から、90人の「マルティプリケーター」(訳者注:知識や情報を伝え、その普及に寄与する者)、即ち専門的な顧問や研究チームの指揮者が、地方レベルでの補習教育を行うように養成されました。ここでの重要ポイントは、「森林」、「水」、或いは「土」等のテーマです。ドナウエシンゲン教員補習教育アカデミーの敷地に、生態学的構造を持つビオトープが特別に造られ、教師に対する実際の視覚教育ができるようになっております。

 

3-3-2 学校と成人教育のための文部省通達(1997年6月25日)

学校カリキュラムの開発に関する資料(指導者養成プログラム資料)

■概要

個々の学校の形成の自由と自己責任の枠が拡大された中で、内側から学校を改革しようとするさまざまな対策が試みられた結果、学校カリキュラムが鍵を握ることがはっきりとしてきた。

学校カリキュラムとは、基本的な教育学的な目標、その目標に導く道程、および目標に到達したかどうかを試験し、評価する方法を記述するものである。

したがって、そのカリキュラムにそって個々に構築できるようにし、教養形成と教育の作業の品質を向上させ、それを高い水準に維持できるようにするには、学校の内側から湧き出る理解と協力が最も重要な要素となる。

州内のすべての学校は、2000年までに、独自の学校カリキュラムを開発しなくてはならない。学校カリキュラムの作成のために、州は援助の手を差し伸べている。そうした援助として、学校と成人教育のための州省(=州文部省)と、学校と成人教育のための州研究所の再教育対策と、文書によるオリエンテーション援助とを数えることができる。

1997年、1998年の学校年度内に、各学校はそれぞれ学校カリキュラムを開発するため、そして学校カリキュラムの作成作業を試験し、評価するために必要な指導要領を受け取ることになっている。

今後は、その学校カリキュラムの採否や修正については、学校会議が決定を下すことになる。

学校共同決定法(SchMG、BASS1-3)第5条第2項の規定に基づき、必要となる課題カタログの拡大については、間もなくその改正が行われることが表明されたばかりの学校共同決定法の改正の枠内

 

 

 

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